歯石を取った後の特徴
特に大量の歯石を取ってもらった人は、口の中が非常にスッキリすると思います。こうして歯石を取った後には、当然ながらメリットがいろいろあります。
まずは「歯磨きで出血しにくくなる」ことです。歯石があって炎症を起こしている人の歯ぐきは、弱いブラッシングだけでも出血と痛みが起こります。歯石を取る時に出血しやすいのもこのためです。
しかし、歯石が取れて炎症しなくなると、それまで出血しやすかった歯ぐきもある程度の刺激では出血しなくなります。もちろん定期的に歯石を取っている人は、炎症の殆どない状態ですから、歯石を取る際の痛みや出血も最小限ということになります。
「口臭が減少する」のも大きなメリットです。歯ぐきが炎症を起こしていると、個人差はあれども口臭が発生します。炎症の原因となっているプラークや食べカスなどの腐敗物、歯周ポケット内部からの出血や膿で、そこから硫化水素、アンモニア、アセトンなど強い臭いが出ます。
歯石を取る時には、プラーク以外に歯の間に残っている食べカスもキレイに取り除かれるので、歯周病の嫌な口臭もかなり減少します。
次はメリットというわけではないのですが、「歯がしみるようになった」という人もいます。歯の表面に付着する歯石ですが、エナメル質と象牙質のどちらにも付着します。そのため、本当なら象牙質が既に露出している状態だったのに、歯石が象牙質の表面を保護するかのような状態になっているのです。歯がしみるのは、象牙質部分が再び露出するからです。
しかし歯石をそのままにしていると、歯周病は一層ひどくなるわけで、いいことは何もありません。多くの場合は、しばらくすると落ち着いてきます。